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人一倍ってどういうこと? [情報]

 日常、何気なく普通に使っている言葉で、実はどう言う意味かよく分からず使っている言葉ってないですか?

 たとえば、「私は“人一倍”寒さには強いのです」っていう場合の「人一倍」って言う言葉です。

 今の感覚だと「一倍」は「×1」つまり、人と同じくらいの意味??

 でも、そう思って使ってないですよね。

 辞書で調べると「普通の人以上に」の意味と書いてあります。

 ここで昔の「倍」と今の「倍」意味が違うのかな?という疑問が生じます。

 で、ふと考えてみます。

 今でも、「倍」という言葉はそれだけで「×2」を意味して使いますよね。

 「私は人の倍は努力してます」というような場合ですね。

 ですから、そもそも倍=2倍と考えれば話が通じますね。

 しかし、もう少し調べてみると、もう少し話は複雑なようです。

 江戸時代の頃には「層倍」という言い方が使われており、これが今、普通に使う「倍」の意味だったようです。「×2」は二層倍、「×3」は三層倍、「×4」は四層倍・・・と言った具合に言われていたのです。

 これに対して、江戸時代の「倍」と言うのは、正確にいうと「×2」ではなくって、「n+1」を表す意味だったようです。
 つまり、「一倍」という場合は「1+1」倍=「×2」、「二倍」は「2+1」倍=「×3」、「三倍」は「3+1」倍=4倍・・・の意味だったのだそうです。
 ですが、これは外国の表現法とかけ離れているため、このような表現方法をなくし、倍=層倍にして、次第に「層倍」は使われなくなったという訳ですね。

 (過渡期には「倍」がそれまでの「倍」と「層倍」の両方に使われていた時期もあったようです)

 ところが、江戸時代からずっと「人一倍」ということは当たり前のように使われて来たために、たとえとして残ったために違和感を感じるようになった訳ですね。
タグ:人一倍
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